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2つの柱で売り上げ好調、コスト削減への努力が決め手
北越電研(上海)有限公司
アイトス・営業部長 平瀬浩之氏(左)、北越電研・総経理 平石学氏(中)、
副総経理 平石三千夫氏(右)
 
   
 
     

2007年、早春―。4月に迫った工場移転に合わせ創業5周年のイベントを予定していた北越電研(上海)有限公司では、ユニフォームの問題に再度直面していた。02年の立ち上げ以来、3度もユニフォームを変更したが、いずれも対応が遅いばかりか縫製も悪く、Lサイズの身ごろにSの袖が付いていることさえあるという体たらくだった。

そんな折、「EMIDASマガジン」の広告を通じて出会ったのがアイトスだった。さわやかなイメージに目を引かれブルゾンタイプのユニフォームに即決。納品されたユニフォームに袖を通して実感したのは、腕の動かしやすさ。ポリエステル混紡で軽く、アイロンも不要。一日着ても疲れず、静電防止糸入りで作業もしやすい。この商品は後に、即納が可能で人気色だけを集めた定番としてラインアップされるが、実際の着用感は、カタログで見た以上のものがあった。

こうして上海市閔行区上海優楽加城市工業園を拠点とし装いも新たにスタートした北越電研(上海)は、設計・開発に強い制御盤メーカーだ。80年代から台湾や韓国のメーカー向けに織機の制御装置を輸出販売したが、業界全体が中国に進出する中、02年に現地法人を設立した。同社の織機の制御装置は7割のシェアを誇るが、残りの殆どが同社のコピー品というほど人気。ただ、繊維業界の大不況の煽りを受け、04年以降は日本本社の本業である産業用機械及びNC工作用機械の制御盤の生産も開始した。

当時は、日本の産業用機械やNC工作用機械メーカーの中国進出が続いていた時期。各メーカーは当初、機械の頭脳である制御盤の中国生産は予定していなかったはずだが、同年5月より中国ではCCC認証制度が実施され、電気装置である制御盤の日本からの輸入が困難となった。これが同社には追い風となり、設計・開発を得意とする北越電研のニーズは一気に上昇。日本のトップクラスの機械メーカーが軒並み顧客となり、現在は中国で築いた関係を足がかりに、日本本社での取引へとつなげている。

順風満帆にみえる同社だが、裏には小さな努力の積み重ねがある。中国において、もはやブランド名頼りの商売は通用しない。性能を保ちながら、いかにコストを抑えるかがカギだ。日本では当たり前の「検証データ」がメーカーから出てこない中国において、同社は発注元の日本人技術者を納得させるために自ら検証データを作成、実績ある中国台湾メーカーの部品を使うなどしてコスト削減に努める。その結果、売り上げは織機の制御装置を追い越す勢いで成長している。

錚々たるトップクラスの機械メーカーと取引があり、実績では申し分ない実力を備える同社。「日系メーカーのユニフォームはパリッとしているから、一目ですぐに分かりますよね」と総経理の平石学氏。満足いくユニフォームとの出会いで、実力にふさわしい外見をも備えることになった。



  北越電研(上海)有限公司
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