中国進出21年目を迎えた奄美スプリング。1988年にカセットテープメーカーの要請で広東省・恵州に進出しバネ製造を開始したのを皮切りに、1992年頃からはOA機器メーカーのバネも手掛けている。同社の強味はなんといってもオリジナルのバネ生産機械だろう。はじめは日本の本社で生産した機械を輸入していたが、2000年から中国での組み立てを開始。機械の生産が間に合わない場合は台湾製の機械を使うこともあるが、やはり自前の機械はメンテナンスがしやすい。現在は、バネだけでなく他業種への展開を視野に入れた機械の開発にも成功し、耐久試験を実施している。
しかし、自社製の機械でバネを生産するメーカーは他にもある。奄美スプリングの本当の強さとは何か?それは機械以外も「自前」であることだろう。社内の生産管理や人事・会計を担当する名島純久氏は、その全てのシステムを自ら手がけた。中国語も流暢で、頻繁に行われる中国の法改正に常にアンテナを張り、労働法など気になる法律は、自ら東莞・長安鎮政府の労働局担当者へ見解を聞きに行く。
また、今尚、常に新しい可能性を模索するところにも同社の強さがある。250社以上の顧客を抱え、常に150社との取引を行っている奄美スプリングは、生産効率をいかに向上させるかということに、追求の手を緩めることがない。「ムダ・ムリ・ムラ」を除き、効率を上げていくのは当然だが、更なるコストダウンが不可欠だ。その次なるステップとして、同社は新しい拠点、ミャンマーへの現地法人設立に踏み切る。ミャンマー進出の理由は、第一に人件費が安いこと、第二に中央政府と直接に話しができるといった有利な進出条件であることだと名島氏は説明する。
原点である自前の機械の改良。自前の管理システム。そして更なるコストダウンを追求し、新天地に踏み出す・・・。ここに、「戦う製造業」の姿がある。
COMPANY DATA |
東莞奄美弾簧有限公司
住所:広東省東莞市長安鎮涌頭管理区
TEL:0769-85537655
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