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日々の業務でなにげなく使っているPC。しかし、「WindowsなどPCへの指示を行うOS(オペレーションシステム)」と「ワードやエクセルなどのソフトウェア」がなければPC自体は動かない。Windows XPやVistaといったマイクロソフト(以下MS)のOS、ワードやエクセルなどのソフトが集まったオフィスソフトの値段は1台でそれぞれ数万円。さらに皆が作ったオフィスソフトウェアのファイルを共有するためには「サーバの設置」が必要だ。サーバもOSが必要で、サーバに接続する使用PC台数分の接続ライセンス料も必要だ。これらすべてのコストを集計すれば、PC 20台分で年間コストは100万円をゆうに超える。
実は、これらのコストがほぼゼロになる方法がある。日本の地方自治体や大手都市銀行などでも導入されており、もちろん違法ではない。それがオープンソースソフトウェア(以下OSS)である。
OSSとは、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードをインターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布を行なえるようにしたソフトウェアのこと。ライセンス料無料、再配布(コピー)が可能。そのひとつとして最も有名なのがLinux(リナックス)である。
1991年にフィンランドのLinus Tovalds氏が開発、インターネットに公開して以来、世界各国数億人が使用しており、各ユーザーが開発・発展させている。今では、サーバをはじめ、家電や携帯電話などのOSとしても広く使われている。これまで使っていたMSのWindows XPやVistaをLinux系のOSSで、デスクトップやノートPC、サーバなどに幅広く利用されている「Ubuntu」(ウブントゥ)に変え、同時にMS Officeを「OpenOffice.org」に変えてしまえば、ライセンスとしての年間コストはゼロになる仕組みなのである。新しいバージョンがリリースされれば自動的にアップロードされたり、オンラインのセキュリティアップデートやコミュニティによるサポートが受けられる点でも遜色ない。ただし、導入のためのコンサルティング、機能追加などは別途有料だ。
OSS移行コンサルティングやユーザ教育を行っている安徽開源軟件有限公司の中尾貴光董事長兼総経理は「導入の秘訣は、いきなり全てをOSSにするのではなく、適材適所、導入できるところから進めて無理しないこと」だと語る。会計ソフトなどはWindowsでないとやりにくいものもあるそうだ。ほかに、OSSと語ってユーザに必要のないものを売りつけるベンダーもあるので注意が必要だ。IT環境の大幅なコスト削減ができるOSSについて勉強してみてはいかがだろうか?
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