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カギは自社製機械と取引先の多様化
日系だけでなく欧米系にも積極営業
秩父精密産業(深圳)有限公司 黒澤文武 総経理

秩父精密産業(深圳)有限公司の歴史は1973年、埼玉県秩父郡に設立された秩父精密産業にまで遡る。設立当初は40人程度の小さな時計部品製造業者だったが、日本の急速な経済発展の後押しを受け事業は拡大。取り扱う製品はオーディオやビデオ、コピー機関連部品など、より精密化、より多様化していった。1993年に秩父(香港)有限公司、その翌年には秩父精密産業(深圳)有限公司を設立。金属シャフトをメインに、金物金型、プラスチック金型、NC自動旋盤、自動旋盤用材料オートフィーダーなどの各種専門設備、部品加工・販売で、現在では300社以上と取引するまでに成長を遂げた。

同社を率いる黒澤文武総経理は、中国で15年間働いてきた経験を活かし、中国の商習慣やニーズに沿った手法で、利益を生み出せるシステム作りを心掛けている。それが「自社製機械」であり、「取引先の多様化」だ。

自社製機械の製造を開始したのは2001年のこと。最初は顧客のニーズに合わせて製品をより安くより高品質で提供するために始められた。自社に開発部署を設け、技術者を雇い、二次加工機械を製造。その後も研究開発を続け、同社では今、NC自動旋盤やフライスカッターなど計100台以上の自社製機械が稼動しているという。もちろん、自社製機械は顧客のニーズを満たすだけでなく、長い目で見れば社内的なコストも抑えられるのだから、一石二鳥である。加えて「技術を社内に蓄えられる」(黒澤氏)というのだから、この上ない方策と言えるのではなかろうか。

また、自社製機械とともに、同社の特筆すべき点として挙げられるのが、積極的な「取引先の多様化」だ。同社はかつて日系企業を中心に取引を行っていたそうだが、取引先全体に占める日系企業の割合は徐々に減っているという。しかし、これは日系企業との取引が減ったという意味ではない。それだけ中国系や香港系、台湾系など、日系以外の取引先が増加しているということだ。

「何よりもまず仕事がなければ、技術開発も人材育成もできない。すべては仕事があってこそ」と語る黒澤氏は、リスク分散のために取引先は絶対に絞らない。中国に進出して間もない頃は取引先を1社に絞っていた時期もあったそうだが、唯一の取引先が突然倒産し、同社も倒産の危機に何度か陥った。その苦い経験を二度と繰り返さないために「取引先の多様化」、具体的には取引先の多国籍化と業界の広範囲化を重視する営業活動を行っている。その成果が実り、最近では中国系や香港系、台湾系のほかに、アメリカやドイツ、ベルギーなどといった欧米系の取引先も増えてきた。また、自動車や農業関連の分野など、これまであまり手をつけてこなかった業界の製品受注も多くなっているという。

「他社のやらないことを一歩早く」をモットーとする秩父精密産業(深圳)有限公司にとって、不況であろうとなかろうと「積極的に前に出る」姿勢は変わらない。黒澤氏は、当面の目標について「取引先を1000社以上に拡大すること」と話すが、同社のアグレッシブな姿勢、スピード感をもってすれば、成し遂げるのも時間の問題に違いない。

COMPANY DATA

秩父精密産業(深圳)有限公司
ADD:広東省深圳市蛇口工業八路 華園大厦三階
TEL:(0755)2667-2649/2683-1160
FAX: (0755)2681-5445/2689-3370
URL: http://www.chi-chi-bu.com
担 当: 万銭平(Ms)、金院成(Ms)
E-mail: xiaowan@chi-chi-bu.com js2@chi-chi-bu.com
 
 
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